トレンドラインの見方・引き方【FXライントレード分析術】
テクニカル指標・チャート分析
チャートで高値と高値、もしくは安値と安値を結んだ線のことを、トレンドラインといいます。
チャートにトレンドラインを引く理由
トレンドラインを引くことによって、現在どのように推移しているのかを一目で判断することができ、 右肩上がりなら上昇トレンド 、 右肩下がりなら下降トレンド 、 上下の狭い範囲で水平ラインが引けるならレンジ相場 となります。
トレンドラインは2つある
複数の安値と安値を結んだ線のことを、サポートラインと呼びます。
反対に、複数高値と高値を結んだ線のことを、レジスタンスラインと呼びます。
サポートラインの見方
サポートラインは2点以上の安値を結ぶ
サポートラインの売買サイン
押し目形成後の水平ブレイクアウト
レジスタンスラインの見方
レジスタンスラインは2点以上の高値を結ぶ
レジスタンスラインの売買サイン
トレンドラインの引き方は接点と足種がポイント
まずはチャートで 「複数の高値」 または 「複数の安値」 を結ぶ線を引いてみましょう。
つまり、 トレンドラインを引くときの足種は、日足など時間軸が長くなるほど、その分信頼性も高くなる ので、最初のうちは日足あたりから始めてみるといいでしょう。
ヒゲをトレンドラインに収めるべき理由
- まず前提としてトレンドラインを引くとき、上昇トレンド時なら意味ある安値同士(下降トレンド時なら、意味ある高値同士)を結ぶ必要がある。
「意味ある〜」とは❷、❹の条件を満たす安値を指す。 - サポートラインを下回る安値があってはならない。
(※安値はラインに被ってはいけない。下回った安値があれば、意味のない安値を結んだことになる。) - 描画したサポートラインを下回る安値がこの先出現したら、その時点で描画したサポートラインの役目は終わり、それと同時に下降トレンドに転じたかを見極めていく必要がある。
もし反転上昇したら、新しいサポートラインを探し出す。 - サポートラインは、レートが過去の高値(山のピーク)を上方ブレイクした時点で描画できる。
そして サポートラインとは トレンドラインというのは、一度でも突破されたら、それまでのトレンドラインとして機能しなくなるため、トレンドラインと呼べないルール です。
(※これは日本テクニカルアナリスト協会の会員なら知っているお話です。)
そのため トレンドラインが突破されたら、新たにトレンドラインを再描画する必要がある ということです。
トレンドラインを引くときの注意点
いかに トレンドラインの信頼性を上げるかに注目するなら、ドルストレートで流動性が高い通貨ペアを選ぶことが重要 サポートラインとは となります。
ライン分析は他にも色々ある
おすすめチャートのFX会社
取引システムはシンプルながらも直感的に操作できる、初心者にも扱いやすいのが特徴。チャート機能も充実していて、比較チャートでは2つの通貨ペアを重ねて分析ができます。
またリピート系自動売買 「iサイクル2取引」 によって、手間をかけずに運用も可能です。
【圧倒的に稼ぐ!】水平線の正しい引き方とFXトレード手法を解説
鈴木拓也
水平線の引き方について動画で学ぶ
- 水平線の特徴
- ブレイク後の水平線の機能逆転
- 水平線を使ったトレード手法
水平線の特徴
水平線とは安値と安値、または高値と高値を水平に結んで引ける線のことです。
水平線の2つの種類:レジスタンスラインとサポートライン
現在レートよりも下に引ける安値と安値を結んだ水平線がサポートライン(支持線)、上に引ける高値と高値を結んだ水平線がレジスタンスライン(抵抗線)です。
- サポートライン:安値と安値を結んだ現在レートよりも下の線
- レジスタンスライン:高値と高値を結んだ現在レートよりも上の線
これらの水平線が引けると、 次にレートがその水平線に達した時に反転すると予想できます。
レジスタンスとサポートの役割逆転
一度水平線がブレイクされると、今後は機能が逆転するという特徴があります。
例えば、下図の左側のように、一度レジスタンスラインがブレイクされると、今後はその レジスタンスラインがサポートラインとしての役割を持つ ようになり、レートの下落を下支える支持線の機能を持ちます。
また、右側のように一度サポートラインをブレイクすると、 サポートラインがレジスタンスラインとしての役割を持ち 、レートの上値を抑える抵抗線として機能します。
水平線の重要度は反転回数と時間足で決まる
その中から、 重要度が高い水平線と重要度が低い水平線を見極め、重要度が高い水平線だけを選んでトレードに使うことで、勝率を一気にアップさせることができる のです。
- 反転回数が多い水平線ほど重要度が高い
- 上位足で引ける水平線ほど重要度が高い
例えば、2回しか反転していない水平線と、5回反転している水平線とでは、5回の方が重要な水平線となります。
つまり、今後も反転する可能性が高いですし、仮にブレイクしたとすると、レジサポ転換で再び機能する可能性が高い水平線と認識できます。
また、4時間足で引ける水平線と、5分足で引ける水平線とでは、4時間足の水平線の方がよりたくさんの投資家の意識が集まっているため重要度が高いです。
水平線が機能する大衆心理とは?
水平線に限らず、テクニカル分析のシグナルが機能する理由としては、「 世界中のトレーダーが同じものを見ているため 」という本質的な背景があります。
水平線も同様に、そのライン上で何度も反転していれば、他のトレーダーが「水平線に近づいたら買いを入れよう」と思い、何人も同じような考えのトレーダーがいれば、実際にレートはその水平線付近で反発するのです。
それは、それまで買っていた投資家が損失を抱えてしまうことになりますので、 彼らの損切り注文、加えて新規で売りを仕掛けるトレーダーも参入し、一気にレートが下に急落 します。
これがいわゆる、「水平線のブレイクアウト」と呼ばれるものです。
水平線の正しい引き方
水平線の引き方で注意したいのが、「ローソク足のひげも考慮して引く」ことです。
なぜなら、海外のトレーダーはローソク足以外のバーチャートなどを使っている人も多く、その足の最高値と最安値に注目して線を引くからです。
また、水平線が機能する理由は、世界中のトレーダーが同じ線を引いているからと上記で説明しましたが、ヒゲを考慮しないと、 他の投資家と異なるラインを引いている ことになってしまい全く機能しないかもしれません。
最後に、もう1点注意点ですが、水平線を引く時は、アバウトに考えましょう。
- ひげも考慮して水平線を引く
- 他の投資家も注目していそうなラインを見つける
- 数pipsの誤差は仕方ないのでアバウト(少し大雑把)に引く
鈴木拓也
水平線を使ったトレード手法
水平線を用いたトレード(理論編)
基本的な戦略としては、 水平線の反発を狙ったエントリーと、水平線のブレイクを確認してのエントリー です。
例えば、ブレイクでエントリーした後に、 (a)すぐに反発し、下落のシグナルはダマしになる可能性 もあります。
加えて、サポートラインをブレイクした瞬間に多くのトレーダーが売りを仕掛けますので 、 (b)しばらくして売ったトレーダーの利益確定の買いにより、元のサポートラインの水準まで戻るケース(リターンムーブ)もよく現れます。
水平線を使った初心者にオススメのトレード手法としては、最初のブレイクでトレード金額の全額を使うのではなく、半額くらいのロットでエントリーし、玉は残しておくのです。
また、リターンムーブの発生もよく起こるパターンなので、リターンムーブ後の第二波だけを狙って取引するのも手堅い手法の一つです。
水平線を用いたトレード(実践編)
まず、買いで入る場合には、レートが水平線に到達し、そこでレートが反発したのを確認してエントリーします。間違っても、水平線に達した瞬間にエントリーをしてはいけません。
そして、売りでのエントリーは、水平線を勢いよく下抜けた瞬間にエントリーをします。ただし、上記でも説明した通り、その後の戻り(リターンムーブ)が起こる可能性もあるので、ここでトレード金額の全額を注ぎ込んでエントリーをするのはややリスクが高いです。
FXレジスタンスサポートライン及びトレンドライン引き方解説
これは、多くの市場参加者のオーダー(注文)及びストップ(決済・損切り)が
その価格付近に集中して設定されている可能性があるからです。
以下画像赤丸部分は、レジスタンスサポートラインとして意識されて価格が反発した箇所です。
(画像はクリックで拡大できます。)
何度も意識されて価格が反転したレジスタンスサポートラインは、
再びそのレジサポラインが意識されて価格が反転したり、
明確に抜けたら価格の値動きが加速しやすい傾向があります。
そのレジサポラインが引ける価格付近に、ストップやオーダーが集中している為です。
以下画像赤枠部分はWトップのネックラインとなり、ストップオーダーが入っている箇所です。
(画像はクリックで拡大できます)
こういったチャートパターンのネックライン等のサポレジ節目部分には、
ストップオーダーが集中してい入っていることが多いわけです。
レジスタンスライン・サポートラインとトレンドラインの定義
価格の抵抗線となるポイントに引ける水平線ライン
上昇相場が頭を打たれて、それ以上上昇できない可能性を示す
(重要なレジスタンスラインを抜けて上昇すると、勢いが増す可能性)
価格の支持線となるポイントに引ける水平線ライン
下降相場が下げ止まりになり、反転上昇する可能性を示す
(重要なサポートラインを抜けて下降すると、下降が加速する可能性)
トレンドラインを抜けてから相場が明確に状況を変化されていくには、
そこから更に直近の高値安値を超えたりを確認してと、
次の明確な相場状況を見てから判断する方が精度が高くなります。
レジスタンスライン・サポートライン及びトレンドラインを引く際には、
より長期足タイムフレームで引いたラインが強く意識されていきます。
1時間足 < 4時間足 < 日足 < 週足 < 月足
レジスタンスライン・サポートラインの引き方
以下、ポンドドルの1時間足チャートにレジサポラインを引いたものです。
(画像をクリックで拡大できます)
レジスタンスサポートラインは、チャートの左側から見て引いていきます。
(リアルタイムのトレードだと、チャートの右側は見えないからです)
トレンドラインの引き方
以下は下降トレンドで引けるトレンドライン例です。(画像クリックで拡大できます)
複数回以上高値を結んだトレンドラインが意識されて頭を押さえられています。
上記の下降トレンド例だと、安値を結んだトレンドラインを引くと、「ウェッジ」のチャートパターンが見えます。
ウェッジブレイクで反転上昇したとも取れます。
逆に今後は上昇トレンドにトレンドラインを引いてみます。
以下はポンドドル4時間足にトレンドラインを引いた例です。(画像クリックで拡大できます)
サポートラインとは
上昇トレンドの際は、安値を結んだトレンドラインが意識されやすいです。
上記の相場例では、アップトレンドにのせて上昇していき、
天井圏でWトップのチャートパターンつけてネック切りで下降。
トレンドラインで一度反発上昇するも、
Wトップネックラインレジスタンスで上ヒゲピンバーとなり、
一気にトレンドラインブレイクして下降していった相場状況です。
トレンドラインが高値と安値で平行なチャネルラインが引ける相場
以下はチャネルラインを引ける相場状況の例です。(画像クリックで拡大できます)
あまりに長いチャネルラインとなると、
(フラッグはあくまでトレンド途中の調整反転なので)
フラッグというよりは、単にトレンド形成している相場と見ます。
トレンドライン上の高値・安値は重要なポイント
トレンドラインで結んだ高値・安値は、相場のトレンド形成において重要な価格とみられる場合が多いです。
以下、ドル円の1時間足チャート画像です。(画像クリックで拡大)
チャート画像上では、4時間足で引いたチャネルライン(水色)を表示しています。
チャート画像右側の赤枠部分で、
上のチャネルラインであるトレンドライン上の高値を価格が上抜けたことで、 サポートラインとは
短期的な下方向への下げ相場が崩れてアップトレンド発生となっています。
(長期足ではフラッグのチャートパターンになっている場面です。)
ラインをロウソク足の実体とヒゲどちらでひくか?
以下は、トレンドラインとロウソク足のヒゲを相場分析した例です。
ラインを引くときには、ヒゲ・実体を状況に応じて相場分析していきます。
ラインを明確に抜けたと判断するのは、基本的にロウソク足の実体抜けです。
(これは表示させているチャートの時間足によっても変わってきます)
コメント