出典:TradingView「 米ドル/円チャート」
16年間使い続けてる『移動平均線』手法と設定をご紹介の巻
インジケーター解説
今回は、ORZがFXトレードで長年使い続けて来た相棒 『移動平均線』 をテーマに、「移動平均線とは何なのか?」というところから、「期間設定や実践トレードでの活かし方」まで、徹底解説いたします(・∀・)!
「移動平均線(Moving Average)」 は世界で最も有名なインジケーターの1つで、使っていないトレーダーの方が珍しいほど、広く一般的に使われているインジケーターです。
【概要】そもそも移動平均線とは、なんですの?
まずは見た目から行きましょ〜
画像の 赤いライン が、実際のチャートに表示させた移動平均線です(・∀・)
移動平均線とは、その名の通りある一定期間の価格(終値)の 平均 値を 移動 移動平均線の種類や特徴 させながら結んで 線 を表示させるインジケーターのことです!
移動平均線の「傾き」や「ローソク足との距離」、2,3本表示させて「移動平均線同士の距離」なんかを見て、 相場の方向性や勢い を判断するのに活用します。
移動平均線の計算方法
移動平均線は、ローソク足を構成する4つの値「高値(たかね)」「始値(はじまりね)」「終値(おわりね)」「安値(やすね)」の内、 ”終値” に焦点を当て、 指定したローソク足の本数(期間)の平均値を結んだ線 です。
そして1日経ち新しく日足が出来上がると、 期間を1日ずらして 移動平均線の種類や特徴 もう一度同じ計算がされます。上の計算例では 「1日目の終値」が計算から外れて、新たに「6日目の終値」が計算に加わります (・∀・)
移動平均線の種類
- 単純移動平均線:Simple Moving Average(SMA)
- 指数平滑移動平均線:Exponential Moving Average(EMA)
- 加重移動平均線:Weighted Moving Average(WMA)
SMA:単純移動平均線
指定した期間の終値の平均値を結んで形成されるタイプで、仮に期間を「5」にした場合 「(A+B+C+D+E)÷5」 という計算式になります。
EMA:指数平滑移動平均線
「直近」というのは、つまり1番新しい値動きに重点を置いているので 単純移動平均線よりも敏感にローソク足に反応する ようになっています。もちろん、計算方法も少し違います。
どのように違うのかというと、指数平滑移動平均線は 「1番新しいローソク足の終値」を2回足して 平均値を求めます。仮に期間を「5」に設定した場合は 「(A+B+C+D +E+E )÷6」 このような式になります。
WMA:加重移動平均線
初心者にオススメの移動平均線の種類は?
なので、 まずは単純移動平均線を使いましょう^^
(ORZもなんだんかんだでSMAを使い続けてます)
【設定】移動平均線は「短期・中期・長期」3本の期間設定がおすすめ
そのため移動平均線は 「短期・中期・長期」 の3本セット で使うことが一般的です(・∀・)
この3本にそれぞれ"期間"を設定するのですが、一般的な組み合わせとして「 20 ・ 50 ・ 100 」とか「 25 ・ 75 ・ 200 」といったものをおすすめします♪
ちなみにORZは画像で表示してるとおり「 20 ・ 50 ・ 移動平均線の種類や特徴 100 」の組み合わせを愛用してます。
よく「なんで 20 ・ 50 ・ 100 の組み合わせなんですか〜?」と聞かれるのですが、 いろいろ試してみた結果、自分に合ってたのがこの組み合わせだったから です(・∀・)
【基本】チャンスを知らせる移動平均線のパターン
ゴールデンクロスとデッドクロス
期間の短い線が長い線を下から上に抜けていれば 「ゴールデンクロス」 、期間の短い線が長い線を上から下に抜けていれば 「デッドクロス」 とそれぞれ呼びます。
そして、新たなトレンドが発生するということは、それまで続いていたトレンドの終了も意味しますので、 「ゴールデンクロス≒下降トレンドの終了」「デッドクロス≒上昇トレンドの終了」 でもあるのです^^
- 上昇トレンドの予兆(≒下降トレンド終了の予兆)
- 期間が短い線が長い線を下から上に抜ける
- 下降トレンドの予兆(≒上昇トレンド終了の予兆)
- 期間が短い線が長い線を上から下に抜ける
稼げるチャンスの予兆「パーフェクトオーダー」
移動平均線を使って分析を続けていると、時たま「チャンス相場」を予兆するパターンが出ることがあります。それが 「パーフェクトオーダー」 です。
最低限、後述する 押し目買い・戻り売り については理解して仕掛けるようにしましょう٩( ‘ω’ )و
【実践①】FXで大活躍!移動平均線の"相場状況"把握能力
- ローソク足が移動平均線より 上にある時 『強気な相場(=上昇トレンド)』
- ローソク足が移動平均線より 下にある時 『弱気な相場(=下降トレンド)』
- ローソク足と移動平均線が 重なる時 移動平均線の種類や特徴 『横ばい相場(=レンジ相場)』
たとえば、移動平均線が3本とも上向きだったら、 「短期・中期・長期間で平均値がどんどん上がっている」 という事なので、 上昇トレンド と見ることができます。
反対に全て下向きだったら、平均値がどんどん下がっているということなので 下降トレンド と判断する事ができます。
レンジ相場では MA100 はほとんど横ばいになり、 MA20 と MA50 が上下に慌ただしく動いてるのが特徴の一つです。
【実践②】移動平均線は、相場の反発ポイントを教えてくれる?
この時の上下の反発する動きは、過去の値幅やパターンなどを元に分析していくのですが、実は移動平均線が示す 平均的な価格 が反発のポイントとして意識されることが多いんです(´ー`)
◎移動平均線が下に向いている時は、大きな流れは下方向
→ 平均値で反発したところで売る
◎移動平均線が上方向に向いている時は、大きな流れは上方向
→ 平均値で反発したところで買う
【FX】移動平均線の種類と使い方について
テクニカル分析
「移動平均線」とは、チャートに現れた相場参加者の心理を
言い換えれば、相場の喜怒哀楽の平均値を表したグラフと言えるでしょう。
「移動平均線」です。
移動平均線とは
「単純移動平均線」とは、SMA(Simple Moving Average)の事で、
チャートの時間設定を日足(ひあし)にしていれば、
5SMAとは5日間の平均値
4時間足に設定していた場合は
4時間×5=20時間の平均値
1時間足だと5時間の平均値
※日足に設定したチャートで5SMAと言ったら、5日間の終値(おわりね)の平均値を結んだグラフになります。
✔ なぜデフォルトでこの4本のSMAが表示されているのか?
日足チャートの5日が 月曜日から金曜日 までの5日間
25日は 1か月の営業日 (昔は日曜日以外は営業していた?)
75日は 3か月間の営業日
200日は 約1年間の営業日
なぜこの4つのSMAがデフォルトなのか?
の移動平均線を共通の認識として捉えていたそうです。
周りと共通の数値でない為に相互間でのやり取りに不備が出てしまうと言ったことがおきてしまいました。
移動平均線(MA)の見方について
名前の通り 平均の数値を結んだグラフ なので、短期的な乱高下や急騰、急落は平均化され
パーフェクトオーダーと呼んでいます。
それぞれのMAの使い方
まず5SMAは一番短い期間のMAになりますので、
ローソク足が5SMAの上下どちらかにあるかで、短期的に5日間の平均値よりも現在値が高い(買われている)のか
25SMAは1か月間の平均値になりますので、直近のトレンド(相場心理)を表していると言えます。
25SMAが上を向いているのか?下を向いているのか?
25SMAの上にローソク足があるのか?下にあるのか?
ローソク足が25SMAを下から上へ切り上げたのか?切り下げたのか?
75SMAと200SMAについて
ローソク足が 75SMAと200SMAにタッチすると反発しやすい傾向 にあります。
しかし、基本的に上下どちらかに揃て表示されていることの多いこの2本のMAの、75SMAで反発せずに素通りしてしまったとしても、
その下にある200SMAには綺麗に意識して反転を見せる、と言ったこともよくありますので、
デッドクロスとゴールデンクロス
移動平均線の種類や特徴
例えば、25SMAが75(200)SMAを上から下へ交差したら
デッドクロス
反対に、25SMAが75(200)SMAを下から上へ交差したら
ゴールデンクロス
過去の数値
ゴールデンクロスなので買い!デッドクロスなので売り!
その他の移動平均線
前の章でもご紹介しました通り、単純移動平均線(SMA)の他に、指数平滑移動平均線(EMA)と呼ばれるMAも多くのトレーダーに使われています。
✔ 指数平滑移動平均線とは
SMAよりEMAの方が より直近の値動きに近い値動きになる ように計算されていると言う事のようです。
ちなみに、このEMAが主に何に使われているかと言いますと
MACDとよばれるオシレーターに表示されています。
✔ MACDとは
MACD(Moving Average Convergence Divergence)日本語では移動平均収束拡散と言う意味になります。
つまり短期EMAと長期EMAの乖離を図って、相場が買われ過ぎているのか?売られ過ぎているのか?を表す非常にすぐれたオシレーターです。
移動平均線(1から学ぶテクニカル指標)
価格は、移動平均線に先行して動きますので、移動平均線の方向は価格のトレンドに遅行します。図の場合では、価格は上昇していますが、中期線と長期線は、まだ右肩下がりの下降トレンドを示しています。この場合、売りの調整で、短期的に価格が上昇しているだけと見ることもできますが、価格が長期線を上抜いているため、上昇トレンド入りした可能性も出てきます。銘柄固有の問題や外部環境を精査してみないとわかりませんが、価格と移動平均線の位置関係からすれば、チャート上では下降トレンドは一旦崩れたと見ることができます。上昇トレンドの初動と見ることもできますし、短期線が中期線・長期線とクロスしているのも気になります。移動平均線は期間の短い線と長い線がクロスすると大きな意味を持つと言われています(「ゴールデンクロス・デッドクロスーだましと信頼度の高い見方ー」を参照してください)。
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charTradeとは
charTrade(チャートレード)とは、チャートを見て、トレードができるようになるトレード手法です。「テクニカル分析」と「徹底したリスク管理」を基に、トレードを仕掛けるタイミングや損切りポイント、利益確定ポイントを全て詳しく解説しています。charTradeを学習すれば、チャート上で実際の価格の値動きが示す意味を理解しながらトレードができるようになります。charTradeは、こちら!
移動平均線とは?使い方を知れば相場のトレンドが読める
移動平均線
終値平均値が使われる理由は値動きのトレンドが掴みやすくなるからです。
移動平均線の比較
よく使われる移動平均線
短期移動平均線 | 5本線 |
中期移動平均線 | 20本線、25本線 |
長期移動平均線 | 75本線、90本線、200本線 |
ロウソク足 | 終値 | 5本分の終値平均値 | 移動平均線の種類や特徴
1本目 | 100円 | |
2本目 | 105円 | |
3本目 | 110円 | |
4本目 | 115円 | |
5本目 | 120円 | (1本目+2本目+・・・5本目)÷5=110円 | 移動平均線の種類や特徴
6本目 | 115円 | (2本目+3本目+・・・6本目)÷5=113円 |
7本目 | 110円 | (3本目+4本目+・・・7本目)÷5=114円 |
1.トレンドが掴みやすい
2.具体的な売買ポイントの目安になる
1.レスポンスが遅い
2.レンジ相場時はあまり有効的に機能しない
3.設定できる指標が多く迷いが生じる原因になる
サポートライン、レジスタンスラインとしての目安にする
ブレイクアウトからトレンド転換を狙う
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスの例
デッドクロス
デッドクロスの例
ゴールデンクロスとデッドクロスの注意点
グランビルの法則は移動平均線と為替レートの動きや位置関係を売買シグナルとして結びつけたもので、その売買シグナルは全部で8つあります。
買いシグナル1
買いシグナル①
買いシグナル2
買いシグナル3
買いシグナル4
売りシグナル1
売りシグナル2
売りシグナル3
売りシグナル4
この移動平均乖離率をどのように使うかというと主に「買われすぎ」「売られ過ぎ」を判断し、逆張りをする際に使います。
移動平均線とは相場の大まかな流れを掴むチャート分析指標
出典:TradingView「 トヨタ自動車(7203)」
移動平均線の見方
移動平均線の考え方
移動平均線の向き=トレンドの方向性
移動平均線の種類や特徴 出典:TradingView「 米ドル/円チャート」
移動平均線の角度=トレンドの強弱
出典:TradingView「 米ドル/円チャート」
移動平均線とローソク足の位置関係
出典:TradingView「 米ドル/円チャート」
出典:TradingView「 米ドル/円チャート」
移動平均線の短期、中期、長期線の組み合わせ
出典:TradingView「 米ドル/円チャート」
移動平均線のおすすめ期間設定
年単位の長期投資の場合
数日~数週間のスイングトレードの場合
数時間単位のデイトレードの場合
移動平均線を使った手法
- ゴールデンクロスとデッドクロス
- 移動平均線乖離率
- グランビルの法則
ゴールデンクロスとデッドクロス
出典:TradingView「 トヨタ自動車(7203)」
出典:TradingView「 移動平均線の種類や特徴 トヨタ自動車(7203)」
移動平均線乖離率
乖離率は、以下の計算式で求めることができます。
乖離率(%)=(当日の終値-移動平均線の値)÷ 移動平均線の値 × 100
グランビルの法則
買いパターン4つ
移動平均線の種類や特徴 出典:TradingView「 米ドル/円チャート」
【買いタイミング(1)】
<ポイント>
下降トレンドから上昇トレンドに転換したタイミングです。下降トレンドが長期間続いた後のこのタイミングは底値圏での買いポイントとなります。
<移動平均線>
下落 → 横ばい~上向きに転じた時
<価格>
移動平均線を下から上に突き抜けた時
【買いタイミング(2)】
<ポイント>
上昇トレンドの中の押し目買いのタイミングとなります。 移動平均線の種類や特徴
<移動平均線>
上向きの時
<価格>
一旦下落し移動平均線を下回るが再度上昇し、移動平均線を下から上に突き抜けた時
【買いタイミング(3)】
<ポイント>
上昇トレンドの中の押し目買いや買い増しのタイミングとなります。 移動平均線の種類や特徴
<移動平均線>
上向きの時
<価格>
一旦下落するが、移動平均線の手前で再度上昇した時
【買いタイミング(4)】
<ポイント>
移動平均線からの乖離率を利用したリバウンド狙いのタイミングになります。
<移動平均線>
下向きの時
<価格>
移動平均線の下に大きく乖離した時
売りパターン4つ
出典:TradingView「 米ドル/円チャート」
【売りタイミング(1)】
<ポイント>
上昇トレンドから下降トレンドに転換したタイミングです。ポジションがある場合は、重要な利食いのポイントにもなります。
<移動平均線>
横ばいもしくは下向きにかわりつつある時
<価格>
移動平均線を上から下に抜いた時
【売りタイミング(2)】
<ポイント>
下降トレンドの中の戻り売りのタイミングとなります。
<移動平均線>
下向きの時
<価格>
大きく下落後、再度上昇して移動平均線を上抜けした時
【売りタイミング(3)】
<ポイント>
下降トレンドの中の戻り売りや売り増しのタイミングとなります。
<移動平均線>
下向きの時
<価格>
一旦上昇するが、移動平均線の手前で再度下落した時
【売りタイミング(4)】
<ポイント>
移動平均線からの乖離率を利用したリバウンド狙いのタイミングになります。
<移動平均線>
上向きの時
<価格>
移動平均線の上に大きく乖離した時
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