【MT4 / MT5】スケールを固定していても自動スクロールして現在価格を表示するインジケーター(バージョンアップ 2022.02.27)
これまでなかった新感覚のマルチタイムフレーム分析ができます(あったらごめんなさい)。これまでの1:1のスケールの同期でも得られるものは大きかったのですが、下位足基準でスケールを合わせると上位足が大きくなりすぎたり(逆もしかり)、トレンドラインや矩形を描画したときの角度や比率の違いに違和感を感じたりと、もう少しなんとかならないかな、と思っていたので開発してみました。開発してみて自分でもびっくりですが、マルチタイムフレームで縦横の比率が合うってちょっとヤバいです。マルチタイムフレーム分析にこれまで足りていなかった “角度” が加わり、トレンドラインやマルチタイムフレーム移動平均線などの角度が完全に一致(!)して「上位足のこの部分が下位足のこの部分」ということが手に取るように分かります。上位足が下位足に文字通り “そのまま拡大” される感覚です。どちらのスケールを変更しても常に同期し合う相互フォローが断然おすすめです。是非お試しください。
自動スケールの場合でもリアルタイムにチャートの高さを pips で表示できます。 値幅の把握に役立ちます ので是非ご利用ください。 ※ 自動スケールをご利用でさらにコンパクト化をご希望の方がいらっしゃればコメントからご要望ください。
現在価格をチャート内に自動スクロール
FixedScaleAutoScroll を適用するだけでスケールを固定して現在価格を常にチャート内に表示するよう自動スクロールします。スケール固定あるある「朝、チャートを見たらバーがない」がもうありません。MT4 の自動スクロールに同期しているのでキーボードから MT4/ MT5 の自動スクロールのオンオフもできるようにしました。
【MT5】“極狭” 縦スクロールから解放
MT5 はスケールを固定すると上下スクロールの範囲が極狭(縦スクロールバーが突っ支い棒のように常時チャート高いっぱい)で自由度が極めて低いですが、FixedScaleAutoScroll を導入すると方向キーの上下で、スケールを保ったまま限定された範囲を超えて上下スクロールが可能になります。MT5 でスケール固定する方にはこれだけでも導入の価値ありです。
※ 比較的出現率は低いですが MT4 の突っ支い棒にも効果を発揮します。
バーを常に表示しながら横スクロール
MT4 / 値段軸スケールの設定とは何ですか MT5 は、スケールを固定した状態で ← → キーやマウスホイールで横スクロールするとバーの有無を無視して水平に移動するだけですが、FixedScaleAutoScroll を適用するとスケールを固定したまま常にバーが表示された状態でスクロールできるようになります。( ホイールでスクロールしながらテンキーの 5 を連打しているような状態)横スクロールしても、もうバーを見失うことがありません。
※ドラッグでのスクロールはフリーになります。
キー入力で値幅の天底を表示
スケールを固定するとチャートの上下にバーがはみ出すことはざらです。そんなときキー入力でスケールを変えずに天底を表示できます。
キー入力/ダブルクリックでチャートの高さにスケールをフィット
キーボードの “ F ” キー、またはチャートをダブルクリックでチャートの高さにスケールをフィットさせます。再度キー入力、またはダブルクリックするとフィット前のスケールに戻せます。ダブルクリックでスケールフィットは機動性ヤバめです(笑)
(ラインをダブルクリックで選択する方にはまったく適さないですね・・・ オフ して F キーのみでお願いします・・・)
他のチャートに(異なる通貨ペアでも)スケールを同期
複数チャートを開いているときに任意のチャートを「親チャート」として指定すればリアルタイムに ※ そのチャートのスケールに同期させることが可能です。相互に指定すればどちらのスケールを変更しても常に同じスケールになります。 複数通貨ペア間でも pips を基準にスケールを同期できます ので、ボラティリティバーなどの表示も必要なく、 通貨ペア間のボラティリティが一目瞭然 です。
※孫に当たる場合などではリアルタイムではなく、孫側のティックのタイミングでの同期になります。
※相互フォローしているチャートの「スケールを1対1に固定」に ✓ が入っていると、そのチャートのスケールが優先されて自分のスケールを変えても相手のスケールに戻される仕様としています。
一押し! 専用パネルから pips を入力してスケールを変更
チャートの ID と、現在のスケールをリアルタイムに pips で表示する専用スケールパネルを用意しました。ここからチャートの高さを pips で入力すればスケールの変更ができます。MT4 / MT5 で意識的な高さでスケールを固定しようとすると結構大変(チャート上限下限の価格を決めてそれぞれを入力)ですが、それが超が付くほど簡単にできます。“ i ” キーでいつでも表示できて、ドラッグも可能で、マウスオーバーすると座標が表示されるのでパラメーターに保存すればいつでもお好みの位置に表示できます。値幅や固定幅を常に認識できる常時表示がおすすめです。
ID(チャート識別 ID)はコピーして別のチャートのパラメーターにペーストすれば簡単にスケールフォローさせることができます。
いつも同じスケールで起動
パラメーターに pips でチャートの高さを入力しておけばいつも同じスケールで起動できます。
※他のチャートをスケールフォローしていると無効になります。
僕は1分足、5分足、1時間足、4時間足を常時開いていますが、1分足と5分足、1時間足と4時間足を相互フォローして、スクロール開始範囲を 10%、天底、中央に揃えるキーをテンキーの 9 6 3 に割り付けてスケールパネルを常時表示しています。スケールパネルは値幅を数字で示してくれるので、視覚 + 数値で相場の勢い、ボラティリティの評価を強力に助けてくれます。
以下は一例です。1画面に4枚のチャートを並べて表示した内の1チャートで、同じ通貨ペアの同じ日の午前時間です。上が自動スケール、下が値動きがあった前夜のスケールのままの固定スケールで、自動スケールか固定スケールかが違うだけのまったく同じチャートです。
1.自動スケール
2.固定スケール(前夜の値幅スケールのまま)
最初の画像のスケールパネルをご覧いただいた通り、この時間の値幅( = チャートの高さ)は 18pips しかなく、大きなダブルトップ(に見える)の値幅は 11pips 程しかありません。どうでしょう?午前中にチャートを見たとき、下の固定スケール画像だったら直感的にスルーしませんか?上の自動スケール画像だったらエントリーできそうなところを探してしまいそうですが よく見れば ・・・・・ 値幅がない。特にチャート表示が小さい環境で自動スケールだと常にチャートの高さ一杯にバーが広がるので、まったく役に立たない MT4 / MT5 の価格目盛りも手伝って値幅があるように錯覚してしまいます。スケールを固定していれば少なくとも値幅があるのかないのかは一瞬で判断がつきます。無駄に感情を揺さぶられることもありません。
スケールを固定して複数チャートを表示する方にはこちらもおすすめ。スケール固定でありがちな下位足からバーがはみ出しても安心なインジケーター『ChartInTheBox “ MODE-B ”』。下位足ウィンドウのサイズと位置を上位足上にレクタングルで表示するので、はみ出した部分が正確に把握できます。
バージョン履歴
- ウィンドウを最大化して時間足を切り替えるとスケールが不正になる(フォローしているチャートの通常時のウィンドウスケールに同期してしまう)不具合を修正しました。
- リクエストいただいた機能を追加しました。
- F キー、またはチャートをダブルクリックでチャートの高さにスケールをフィットさせる機能に再度同じ動作をするとフィット前のスケールに戻せる機能を追加しました。
- 同じ組に FixedScaleAutoScroll を適用しているチャートと適用していないチャートが混在すると適用していないチャートのスクロールができなくなることがある不具合を修正しました。
- ウィンドウを最大化してチャートを切り替えると現在価格を縦中央に表示してしまったりスケールが変わってしまう不具合を修正しました。
※ ウィンドウを最大化している間はスケールの同期が解除されます。元のサイズに戻すと再度同期します。 値段軸スケールの設定とは何ですか
※【MT4 のみ】今バージョンより、ウィンドウの最大化を監視するため、プロパティ「全般」タブの「DLLの使用を許可する」にチェックが入っている必要があります。(デフォルトではチェックが入っています。)
- スケールパネルを起動時に非表示を選択しても表示されてしまうことがある不具合を修正しました。
- 【MT5 で LineSynchronizer を併用されている方】LineSynchronizer の動作が干渉して、パネルをドラッグする際に動作が重くなっていましたので LineSynchronizer を最適化しました。LineSynchronizer 1.461 以上へバージョンアップをお願い致します。
- スケールパネルの表示を微調整しました。(バージョン 1.551、1.552)
- Windows のシステムで文字サイズを変更してもスケールパネルのタイトルが正常に表示されるよう修正しました。
- (2021.11.18)MT5 版をリリースしました。
MT5 はスケールを固定すると上下スクロールの範囲が極狭(表示範囲の最高値、最安値以上以下にスクロールできない)でチャート自体が見づらくなりますが、FixedScaleAutoScroll を導入すると方向キーの上下で範囲を超えて上下スクロールが可能になります。MT5 でスケール固定する方にはこれだけでも導入の価値ありです。 - ロジックを見直して最適化しました。
- 当サイトの ShowJapanTime(多段階ズーム機能)、LineSynchronizer(インジケーター非表示機能) と併用した際の動作を安定させました。
- スケールフォロー比率調整時の動作を安定化させました。
- 状態記憶処理を見直して最適化しました。
- 異なる通貨ペア間で縦横比の同期が維持されない不具合を修正しました。
- スケール比率入力に 0 以下を入力しても受け付けないよう修正しました。
- スケールフォローに比率設定を追加しました。これまでスケールフォロー時の比率は1:1のみ対応でしたがフォロー時のスケール比率を自由に設定できるようになりました。例えば1時間足と4時間足を相互フォーローするときに1時間足の比率を1にして、4時間足の比率を4にするとまったく同じ縦横比でスケールが変更されるようになります。
※ ズーム値がそれぞれ違う場合はさらに計算が必要です。
※ 相互フォローするときはお互いの親スケール比と自分のスケール比をテレコにしないと1:1になり、比率変更されません。必ず相互に逆の値を入力してください。片道フォローの場合、比率が1:1の場合はテレコにする必要はありません。
- スケールを保ったまま、より自然に横スクロールできるよう修正しました。これまで横スクロール時は安値をチャート下限に着けるのみでしたが、スクロールする方向によって、進む方向のチャートの高さの半分より下に安値がある場合は安値をチャート下限に、半分より上に高値がある場合は高値をチャート上限に着けるようにして、スケールを保持したままでより自然にスクロールできるようになりました。
※ 検証などで F12 キーや方向キーを使用して細かくスクロールしてもバーを見失うことがなくなりました。 - チャートをドラッグした際の信頼性を向上させました。
- 右クリック終了時にチャートがスクロールしてしまう不具合を修正しました。
- 横スクロール時にバーを見失わないよう安値をチャートの底に付ける機能を常時起動しておくか選択できるようにしました。一時的にオンオフもできます。検証時などに F12 キーや方向キーで細かくスクロールする場合、高値と安値の差がチャートの高さを超えると安値しか見えなくなってしまい、逆にバーを見失ってしまうことがあるので、検証などで細かくスクロールするときは shift キー + 自動スクロールのショートカットキー(デフォルトは 値段軸スケールの設定とは何ですか A キー)で一時的にオフして下さい。
- チャートをドラッグした時の動作を安定させました。
MT5 版を公開しました。
- Bid ラインを縦中央にして現在時間に戻るキーの挙動を変更しました。自動スクロールがオフの状態(例えば検証中など)でキー入力した場合は時間の移動はせず、見えている範囲の高値安値の中央値を縦センターに表示します。自動スクロールがオンの時はこれまでと変わらず Bid ラインを縦センターにして現在時間を表示します。
- スケールパネルの pips 入力に 0 以下を入力しても受け付けないよう修正しました。
- バグを修正して安定化させました。
- このページから直接ダウンロードしていただけるようにしました。
- 見える範囲の最高値と最安値をチャートの天底に揃えるキーを設定しました。また、現在時間に戻るキーに初期設定していた数字キー 0 を G キーへ変更しました。
- 「スケールを1対1に固定」に ✓ が入っている場合はスケールを変更できないよう修正しました。
- 専用のスケールパネルを用意しました。 スケールフォローのための ID のコピーや、pips を入力することでスケールを変更できます。
- チャートの高さにフィットさせる時と、スクロールする時の チャートの上下にマージンを設定 できるようにしました。
- チャートをダブルクリックするとチャートの高さにスケールをフィットできるようにしました。
- キー入力で Bid ラインをセンターにして現在時間に戻れるようにしました。
- いつも決まったスケールで起動できるようにしました。
- 全体のロジックを見直して最適化しました。
パラメーター
【MT4 のみ】ウィンドウの最大化を監視するため、user32.dll(Windows User API)を使用しています。プロパティの「全般」タブで「DLLの使用を許可する」にチェックを入れてください。MT5 版では 値段軸スケールの設定とは何ですか DLL は使用しません。
- 自動スクロールを開始する上下限範囲 (0~45%)
自動スクロールを開始する上限下限からの範囲(0〜45%) 最大の 45% にすれば最新価格が常に中央10%内に表示されます。 - 上下限マージン (%)
チャートの高さにフィットさせる時、高値安値を天底に揃える時、スクロールする時のチャートの上下にマージンを設定できます。チャート全体の視認性が少し上がります。 - スクロール時に高値安値がチャート内に収まるようにする
スケールを固定して横スクロールする際、バーを見失わないようチャートの底に安値を付けながらスクロールする機能を常時起動しておくか選択できます。true、false どちらを選択しても shift キー + 自動スクロールのショートカットキー(デフォルトでは A キー)で一時的にオンオフできます。この機能がオンの状態で検証時などに F12 キーや方向キーで細かくスクロールする場合、高値と安値の差がチャートの高さを超えると安値しか見えなくなってしまい、逆にバーを見失ってしまうので、細かくスクロールするときは shift キー + 自動スクロールのショートカットキーで一時的にオフしてください。※ true を選択した場合
tips
検証などで F12 キーや方向キーでスクロールする場合、天井・中央・底に揃えるキー(デフォルトでは T、G、B キー)を使ってスクロールを補助すると、チャート内にバーを常時表示しながら細かいスクロールが効率よくできます。
※ バージョン 1.46 の仕様変更でこの機能を使わなくてもバーを見失うことはなくなりました。- フォローするチャート ID
スケールを同期したい親チャートの 値段軸スケールの設定とは何ですか ID を入力します。
親チャートのスケールパネルから ID をコピーしてここにペーストすれば簡単にスケールフォローができます。
※ MT4 の場合、データウィンドウが表示された状態で ID を ctrl + C でコピーしようとするとチャートデータがコピーされてしまいますので、データウィンドウを閉じるか、右クリックからコピーしてください。 - 親チャートの比率
スケールを同期する場合の比率を設定できます。例えば1時間足から4時間足をフォローする場合は1時間足の親チャートの比率を4に、自チャートの比率を1にして親チャートのスケールを変更すると同じ縦横比でスケールが同期されます。相互フォローにする場合は4時間足側の親チャートの比率(1時間足) を1に、自チャートの比率(4時間足)を4と、逆に入力します。
※ 相互フォローするときはお互いの親スケール比と自分のスケール比をテレコにしないと1:1になり、比率変更されません。必ず相互に逆の値を入力してください。片道フォローの場合や、比率が1:1の場合はテレコにする必要はありません。
5分足から1時間足をフォローする場合などは分に直して自チャートの比率を 5、親チャートの比率を 60 とすると分かりやすいかと思います。比率を変更しない場合は親チャートの比率、自チャートの比率の両方に 1 または同じ数値を入力してください。
例:1分足(ズームを一段下)と5分足間で相互フォローの場合
1:5ですが、1分足のズームが一段下なので半分の 1:2.5
1分足の親チャートの比率 : 2.5
自チャートの比率 : 1
5分足の親チャートの比率 : 1
自チャートの比率 : 2.5例:4時間足と日足間で相互フォローの場合
4:24 = 1:6なので(4:24のまま入力しても問題ありません)
4時間足の親チャートの比率 : 6 値段軸スケールの設定とは何ですか
自チャートの比率 : 1
日足の親チャートの比率 : 1
自チャートの比率 : 6
例:1時間足から4時間足を片道フォローの場合
1時間足の親チャートの比率 : 4
自チャートの比率 : 1- チャートをダブルクリックでチャート高にフィットさせる
チャートをダブルクリックで F キーと同じくスケールをウィンドウの高さにフィットさせます。 再度チャートをダブルクリックすると変更前のスケールに戻ります。
- スケールパネル表示コーナー
スケールパネルを表示したいコーナーを指定します。コーナーを指定するとチャートサイズに自然に追従します。 - コーナーからの横位置
指定したコーナーからの X(横位置)座標を入力します。ドラッグで移動させてマウスオーバーすると座標が表示されます。 - コーナーからの縦位置
指定したコーナーからの Y(縦位置)座標を入力します。
値段軸スケールの設定とは何ですか - スケールパネルを常時表示する
チャートを開いたときにスケールパネルを表示するか選択できます。 - スケールパネルに ID エリアを表示する
false にするとスケールパネルの 値段軸スケールの設定とは何ですか ID エリアを非表示にしてコンパクトにできます。
STP分析とは?分析方法や重要性、活用事例を紹介!
の頭文字を取ったもので、マーケティング戦略の中で使われるフレームワークの一つです。
マーケティング戦略の立案と実行には、いくつかのステップがあります。
一般的には、以下のようになっています。
つまりSTP分析は- 同質のニーズを持った市場を細分化
- 細分化した市場のなかでどこを狙うのかを決定
- 狙う市場のなかで自社の立ち位置を明確にする
という役割があるのです。
内部環境と外部環境の分析では、3C分析、5F(ファイブフォース)分析、SWOT分析などが使われます。
では、上記のマーケティング戦略を立案・実行するにあたってSTP分析をする目的はどこにあるのでしょうか?なぜSTP分析が重要?
市場や顧客のニーズは時代とともに変化していきます。時代の変化に対応していくためには、ターゲットを明確にしたマーケティング戦略が必要です。
ターゲットを明確にしていない商品・サービスは、訴求軸がぶれてしまい、顧客に魅力が伝わりません。そのため、自社の強みを活かせない結果となってしまうでしょう。
マーケティング戦略を考えていくうえで、事前の調査・分析は欠かせないといえます。STP分析のメリット
- 顧客やニーズについて整理できる
- 自社の商品の強みを明確化できる
- 他社との競争を回避できる
顧客やニーズについて整理できる
STP分析を行う最初のメリットは、顧客やニーズについて整理できることです。
STP分析は、どのようなニーズがあるのか、そのニーズの中でどういった市場をターゲットにするのかを分析します。
ですので、STP分析をしっかりと行えば、商品を購入してくれるユーザー像(ペルソナ)を具体的にイメージできるでしょう。自社の商品の強みを明確化できる
他社との競争を回避できる
STP分析の項目・指標を詳しくみてみよう
- Segmentation:セグメンテーション
- Targeting:ターゲティング
- Positioning:ポジショニング
セグメンテーション
セグメンテーションとは、市場を顧客やニーズなどの共通項によって細分化する作業です。
市場は、消費財市場と生産財市場に分けられます。
消費財市場と生産財市場は、それぞれ4つの軸に分類されます。消費財市場の4つの軸
- 人口動態軸(年齢、性別、家族構成、職業) 値段軸スケールの設定とは何ですか
- 地理軸(地域、人口密度、住まい、文化、行動範囲)
- 社会心理学軸(ライフスタイル、価値観、パーソナリティ、購買動機)
- 行動軸(購買活動、購買心理、購買契機)
生産財市場の4つの軸
- 人口軸(業種、規模)
- オペレーティング軸(使用頻度、顧客の能力)
- 購買アプローチ軸(購買方針、購買意欲)
- 状況要因軸(緊急性、受注量)
セグメンテーションで大切なこと
セグメンテーションで大切なことは、どういった観点でどのくらい厳密に細分化すべきかの塩梅です。
現在は消費行動が多様化しています。
消費財市場は特に、どこまで細分化して考えるべきか難しい局面も考えられます。
セグメンテーションを行うにあたっては、「細分化した市場が充分なサイズか」「自社の強みを生かしやすい市場か」を考えるのが一つのポイントになるでしょう。ターゲティング
ターゲティングでは、細分化された市場の中からどこを標的とするのかを決定します。
自社の商品の強みや、ブランドイメージが生かされるような市場を選択します。
狙いを定める市場を決定するときには、大きく3つのパターンがあります。- 無差別型マーケティング
- 差別型マーケティング
- 集中型マーケティング
無差別型マーケティング
無差別型マーケティングは、セグメンテーションで分類した市場をあえて無視して、さまざまな市場に共通の商品を提供する戦略です。
無差別型マーケティングは、資金力が豊富な大企業向けの戦略です。
また、消費行動が多様化している現在では、大企業であっても有効とは言えないケースも増えているでしょう。差別型マーケティング
複数の市場に対して、それぞれ異なる商品を提供する戦略です。
例えば、多くの自動車メーカーが無差別型マーケティングを採用しています。
商品そのものを分けるのではなく、複数の料金タイプの設定や、似たジャンルの商品を機能を変えて販売することも差別化マーケティングの一種になります。集中型マーケティング
ポジショニング
ポジショニングでは、狙うと決めた市場の競合を調査し、自社がどのような立ち位置で勝負するかを決定します。
分析方法として、ポジショニングマップという2軸のマトリック図を作成することが多いです。
X軸とY軸それぞれにどのような価値の軸で分類するかを設定し、自社がどのような立ち位置かを分析していきます。
価値の軸に関しては、値段や品質、販売チャネルなどがあります。
ポジショニングでは「データに基づいた分析をおこなうこと」「一度に多くの指標を比較しないこと」が大切です。
データを無視して感覚で判断すると、正確な分析ができない場合があります。
また、多くの指標を同時に比較するとデータが複雑になってしまい、大事なデータを見落とす可能性が高くなります。
同時に比較する指標は、1~4つくらいにするのが良いでしょう。STP分析の活用事例
俺の株式会社
- スタンディング席を採用し、二時間制にすることで回転率を上げる
- 高級食材や有名シェフ、好立地を実現し、ブランディングを確立する
「居酒屋よりも高級な料理を提供し、高級レストランよりも低価格で提供する」といったポジショニングで、社会的地位を中間所得層に設定しています。
通常、飲食店でのフード原価率は25-30%ですが、俺の株式会社は40%超え、店舗によっては60%を超えている状態です。
回転率を上げることで、食材の大量発注が可能となり、コストを下げられるというシンプルな仕組みがうまく機能しています。そのため、低価格のメニューを提供しても売上を上げられています。株式会社ニトリ
小価格・中価格でありながら高品質で高機能な商品を提供するという、圧倒的なポジションを確立している「ニトリ」。
「お、ねだん以上 ニトリ」というフレーズがCMで浸透し、ブランディングに成功しました。STP分析をおこなう際の注意点
分析順は柔軟に考え、各要素の連動性を意識する
セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングはそれぞれ別で考えずに、連動させて考えることで正しい分析ができます。
また、どのような商品をアプローチするのかで、分析順は変わります。
縦の順番にこだわりすぎず、ポジショニングを最初におこなうなど、柔軟に考えるようにしましょう。市場を多角的に分析する
狙う市場から十分な収益が得られるかを考慮し、選定しましょう。
あまりに小規模すぎたり、成長が見込めない市場は、そもそも売上がたたない可能性があります。
STP分析でしぼった市場であっても、多方面からの分析を重ねて、最適な市場を導きましょう。客観的な視点を意識する
自社の強みを最大限に活かすには、顧客のニーズを理解する必要があります。
良い商品であっても、アプローチする場所が違えば、誰にも響かない商品となってしまいます。
競合を分析し、自社のポジションを優位にするには、客観的な視点での分析が必要です。フレームワークを組み合わせ、分析を見直す
STP分析の活用方法
- 自社に適した消費者グループを見つけ出す
- 自社の優位性を見極める
- 3C分析と組み合わせる
- 5R視点で評価する
自社に適した消費者グループを見つけ出す
まずは、自社に適した消費者グループを見つけ出すという活用方法です。
STP分析では、顧客やニーズによって市場を細分化し、自社が狙う市場を見極めます。
そこで、自社に適した消費者グループを見つけ出すことができれば、そのグループに向けて、新しい商品を提供することができます。自社の優位性を見極める
またポジショニングでは、競合を分析し、自社がどの立ち位置で勝負を仕掛けるかを決めていきます。
そのとき、さまざまな観点からポジショニングマップを作成することで、自社の優位性を再認識するきっかけになるでしょう。3C分析と組み合わせる
STP分析は、3C分析と組み合わせて使われるケースも多いでしょう。
3C分析とは、内部環境と外部環境を分析し、市場機会を見つける時に使われ、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)から分析します。
ターゲティングをCustomer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の観点で、自社に適した市場を見つけ出しやすくなるでしょう。
反対に、3C分析で魅力的な市場でないと分かれば、狙う市場を変えるというのも有効かもしれません。5R視点で評価する
- Realistic Scale(充分な規模があるか?)
- Rate of Growth(成長率は高いか?)
- Rank & Ripple Effect(優位性と波及効果はあるか?)
- Reach(達成することは現実的か?)
- Rival(競合の状況はどうか?)
というものです。
5R視点で評価することで、狙うと決めた市場が本当に正しい選択となっているかを確認する手助けになるでしょう。STP分析は、市場を顧客やニーズなどの共通項によって細分化し、細分化された市場の中からどこの市場を狙うのか、その市場で自社の立ち位置はどこになるのかを分析するものです。
競合に差をつける優れた施策をおこなえるか否かは、STP分析をどの程度おこなったかによって左右されるでしょう。
自社の収益を大きく伸ばしたいときは、このSTP分析に立ち返ってみてください。
デフォルトの状態では、このようないびつな形になってしまい、使い勝手が悪いです。設定を弄って、 適性な形に描き直す必要 があります。
オブジェクトのプロパティに、スケールの設定があります。〇 比率1ではきれいなアークにならない
スケールを1に設定してみましょう。
このように平べったい形状になってしまいます。
同じ2点を使ってリトレースメントを描いてみました。これならば、 アークなど使わなくてもリトレースメントだけでいいよね 、 となってしまうわけです。
〇 適正なスケールは個々人の環境によって異なる
なぜ比率が1なのに真円が描かれないのかというと、
チャートの横軸と縦軸にはなんの関連性もない からです。
チャートの縦軸は価格(レート)、横軸は時間を示していますが、この2つはまるで無関係の数値です。
あくまで モニター上の長さで1:1に設定しなければいけない 、ということです。
そしてこれは、チャートの縮小、拡大の倍率やローソク足の本数によっていくらでも変化してしまいます。
〇 適正なスケールの設定方法
では、どのようにスケールを設定すればよいのか、ということですが、
「結んだ2点の間に含まれるローソク足の本数の数をスケールとして設定する」 という方法です。
先ほどと同じ場面でこの方法を実践してみましょう。
これがスケール=36のアークです。このかたちでは、サポートやレジスタンスとして機能させるのは無理でしょう。
このように2点の間のローソク足の本数を設定する 、という方法 も、あまりうまく機能しないのです。
〇 スクリプトを使うのがお手軽
スケールの適正値を導き出すには、自分がよく使うチャートの倍率で実際に数値を弄くり、
うまくアークを描ける数値を探し出す必要があります。
そこで、前々回に紹介した 自動調整のスクリプトを使う というわけです。これを適用すれば、その状況に応じて、適宜、機能しやすそうなアークを描いてくれます。
これが先ほどと同じ場面にスクリプトを適用した状態です。
ローソク足が抜けるだけ抜けて、戻ってきたところでアークがサポートになっているのもひと目で伝わる!
グラフ作りの基本とデザインのコツ日本の輸出相手上位7か国(棒グラフ)
「輸出額がアメリカを先頭に降順で並んでいる」というデータの概要や、「上位2か国(アメリカ・中国)の輸出額が他の国と比較して突出している」など、こうしたポイントを容易に読み取ることができたのではないでしょうか。
日本の輸出相手上位7か国(折れ線グラフ)
やはり折れ線グラフでは、棒グラフのような明確なメッセージは感じにくいでしょう。というのも、今回扱っている情報の要点は「国ごとの輸出額の大きさの比較」であり、量の表現においては、棒の高さ(および面積)と数値が比例する棒グラフの方が適しているためです。
日本の輸出相手上位7か国(棒グラフと折れ線グラフの比較)
棒グラフの用途
- 異なるカテゴリーの数量を比較する
- 時系列の変化を示す
- 全体に占める割合を比較する(分散・集中)
時系列の変化を示す
棒グラフを使って時系列の変化を示したサンプル
全体に占める割合を比較する(集中・分散)
棒グラフを使って全体に占める割合を示したサンプル#1 棒グラフを使って全体に占める割合を示したサンプル#2
棒グラフのバリエーション
- 横棒グラフ
- 集合棒グラフ
- 積み上げ棒グラフ
- 滝グラフ
- 100%積み上げ棒グラフ
横棒グラフ
横棒グラフのサンプル
集合棒グラフ
集合棒グラフのサンプル
積み上げ棒グラフ
積み上げ棒グラフのサンプル
100%積み上げ棒グラフ
100%積み上げ棒グラフのサンプル
滝グラフのサンプル
棒グラフをデザインするコツ
正しい順番で並べる
棒の間隔は、棒幅の50%を目安にする
棒は線で囲まず、塗りで表現する
色の多用を避ける
補助線は思い切って省略する
「0」から始める
立体化を避ける
比率の違いを印象づけられる
「円グラフ」円グラフとは
電子書籍の認知・利用状況(棒グラフ)
電子書籍の認知・利用状況(円グラフ)
円グラフの用途
- 全体と一部の比較
- 要素同士の比較
全体と一部の比較
円グラフによる全体と一部の比較
要素同士の比較
円グラフによる要素同士の比較
ただし、円グラフは視覚的な効果が高い一方で、各要素の正確な数量はやや表現しにくいという特性もあわせ持っています。そのため、円グラフはもっぱら「比率」を表すことに用い、「量」が重要視される局面では代わりに棒グラフを利用した方が賢明でしょう。また、表す要素数が多い場合にも、同様に棒グラフの利用がお勧めです。
円グラフのバリエーション
ドーナツグラフ
ドーナツグラフ
測定器を制御する測定器コマンド(共通コマンド、SCPIコマンド)
「チャンネル表示をオン」などのように、フロントパネルでのボタン操作が、その意味を持つコマンドに置き換わっている事がわかります。このように、フロントパネルで順番にボタンを押して操作している事と、同じ意味を持つコマンドを順番に送る事で、測定器の制御を行っていきます。コマンドは、各測定器のユーザーズガイド(User’s Guide)や、プログラマーズガイド(Programmer’s Guide)に掲載されています。
■ 共通コマンド
共通コマンドは、常にアスタリスク(* )で始まり、3文字で構成され、パラメーターを1つ以上含めることができます。例えば、先の「*IDN?値段軸スケールの設定とは何ですか 」や、測定器をリセット状態にする「*RST」なども、アスタリスクから始まり、3文字で終わります。また、「*ESE 32」など、3文字目の後に空白スペースで区切ったパラメーターを付ける事もできます。
- 機器を決められた状態にセットする(決められた状態に関しては、各測定器のマニュアルをご参照ください)
- 実行待ち動作の中止
- 前に受け取った*OPC、*OPC?コマンドのクリア
■ SCPI(スキッピ)コマンドの歴史
SCPIとは、Standard Commands for Programmable Instrumentsの略で、”スキッピ”と読みます。このSCPIコマンドが定められる前は、「F1R2T1」(意味:DC電圧ファンクション、1Vレンジに切替え、読取りをトリガする)のような動作とは意味のないコマンド(文字列)が採用されていました。しかし、コマンドを読んでも、何をしているか理解できない事や、測定器メーカーによって文字列の解釈方法が異なるために、明確さや互換性を高める事を目的に、電子計測器メーカーが集まり、共通の測定器制御方式の一つとして、SCPIコマンドが策定されました。
図 Infiniiumオシロスコープ SCPIコマンドの例■ SCPI(スキッピ)コマンドの特徴
■ SCPI(スキッピ)コマンドの用法
- ロングフォームとショートフォーム
SCPIコマンドには、コマンドすべてを示すロングフォームと、小文字で記述されている文字を省いたショートフォームの2つの記述形式があります。例えば、「:TIMebase:値段軸スケールの設定とは何ですか SCALe 0.1」を、ロングフォームで送る場合には「:TIMebase:SCALe 0.1」のまま、ショートフォームで送る場合には、「:TIM:SCAL 0.1」となります。「:TIMe:SCALe 0.1」のような小文字の一部だけを省略したコマンドは、測定器にてエラーとなりますので、ご注意ください。 - 小文字と大文字の区別
測定器内部のSCPIパーサーでは、大文字、小文字を区別しません。そのため、「:TIMebase:SCALe 0.1」でも、「:TIMEBASE:SCALE 0.1」でも、測定器は受け取る事ができます。注意すべきは、数値パラメーターに、工学単位のサフィックス(例:M、k、m、u)を付けた場合です。文字「M」、「m」については混乱が生じます。便宜上、機器は「mV」(または「MV」)をミリボルトと解釈しますが、「MHZ」(または「mhz」)をメガヘルツと解釈します。 - コマンド区切り文字
コロン (:) を使用して、コマンド・キーワードを下位のキーワードと区切ります。コマンド・キーワードとパラメーターを区切るには空白スペースを挿入する必要があります。2つ以上のパラメーターが必要なコマンドの場合は、以下のようにカンマを使用して隣接するパラメーターと区切る必要があります。 - パラメーター
「:TIMebase:SCALe 0.1」のように、コマンドと、パラメーター(0.1)の間には、半角スペースを入れて、区切ります。 - パラメーターの設定の問合せ
ほとんどのパラメーターは、コマンドに疑問符(?)を追加することによって、現在の値を問い合わせることができます。例えば、「:TIMebase:SCALe 0.1」は、オシロスコープの時間軸レンジを、100msecにします。
次に、コマンドに、疑問符を追加した「:TIMebase:SCALe?」 を送る事で、時間レンジを問い合わせする事ができます。
また、「:TIMebase:SCALe? MAX」、「:TIMebase:SCALe? MIN」のようにすれば、許可されている最小カウントまたは最大カウントを問い合わせることもできます。
■ プログラマーズガイドの読み方
なお、弊社では、ユーザーズガイド(User’s Guide)や、プログラマーズガイド(Programmer’s Guide)は、Webサイトにて公開させて頂いております。
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